三崎町教会は、プロテスタントの流れを汲むバプテスト派の教会として1908年(明治41)神田三崎町に中央バプテスト教会として誕生しました。東京の中央に位置する三崎町教会は、教会の形成と共に近隣の人々のための隣保事業を行い、キリスト教宣教の実をあげてきました。

1913年(大正2)神田の大火で教会堂は焼け落ちましたが、その苦難を乗り越えて1916年(大正5)再びこの地に新会堂が献げられました。

1941年(昭和16)に日本のキリスト教会が合同して日本基督教団を結成したときに加盟し、教団の申し合わせにより、日本基督教団三崎町教会と名称を変更しました。1923年大正12)の関東大震災、そして第二次世界大戦の東京大空襲の時にも 大きな被害を受けましたがこれを復興し、1974年昭和49)には、都心伝道にかなった会堂を建設しました。現会堂は1993年に建てられました。2008年には教会創立100年を迎え、この三崎町の地にあって、キリストの恵みを現しつつ立ち続けたいと願っています。

三崎町教会宣教方針

<信仰の原点としての礼拝>

長きに亘る歴史の中で培ってきた私たちの教会の伝統は,主日に行われる礼拝を尊び,これを守り続けることにあると考えます。礼拝はキリスト者の生活,人生の根本的な基盤であり,教会の依って立つ土台であります。礼拝で私たちはキリスト者として信仰を養われ,神の慈しみと憐れみに生かされることを確信します。

<主の臨在を確信する聖礼典>

 主の恵みを信じ,新しく生かされる者はバプテスマを授けられます。伝道はこの新たな信仰者を生み出す主のわざに仕えることであり,私たちの教会は求道者をバプテスマへと導くことに最大限の努力を続けます。キリスト者として養われる私たちは聖餐の恵みを大切にします。そこには2000年を経ても色褪せることのない神の恵み,イエス・キリストの十字架と復活,私たちの罪を赦すイエス・キリストの福音があらわされているからです。一回一回の聖餐式をそれぞれの心に深く受け止め,主の御臨在にたえず深い信頼をおいて聖餐式を守ってまいります。

<祈りのある交わり>

聖餐によって,イエス・キリストを主とする私たちは祈りの交わりを形成します。教会において共に生きる兄弟姉妹,教会を導く努めを担う教師のために互いに祈り合います。特に病を得ている兄弟姉妹,年を召して困難を覚えている兄弟姉妹,教会から離れている兄弟姉妹のために祈ります。そのような祈りによって,主にあって一つの家族として結ばれることを望み,教会が抱える現実の困難を祈りによって共に乗り越えていく交わりとなることを願います。

<恵みに生きる証としての伝道>

イエス・キリストの十字架の死と復活の福音に出会った私たちは一人ひとりが主にあって生かされていることを実感し,福音が真実であることをすべての隣人に証します。それが主の恵み(赦し)に対する私たちの責任であると確信するからです。

<恵みの継承としての教育>

主から教え育てよと託されている子どもたちに感謝と喜びをもってイエス・キリストの恵みを伝えていきます。

そのためには私たちがキリスト者として成熟すること,恵みによって新しくつくり変えられ,主の似姿に形づくれていくことを目指します。み言葉(聖書)に親しみ,学ぶことは私たちの聖なる務めであると認識し,信仰を育てます。